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アロマからみる、嗅覚と脳のメカニズム

前回、嗅覚は “五感の中でも感じる器官” というお話をしましたが、脳との関係についてもう少し詳しく説明していきたいと思います。私自身医学はもちろん、生理学・解剖学に触れてこなかったのでアロマを学ぶ中でとても興味をもつ内容でした。ただ医療系の方には基本的な知識になると思いますので、“脳の仕組み?全然知らないな~、でも嗅覚と脳の関連性はちょっと気になるかも” という方に読んでいただければと思います。

前回の記事はこちら

【はじめに】ざっくり知りたい!アロマって何?

脳について

理性の脳と本能の脳

まず、大脳には大きく二つの種類あります。一つ目は大脳の外側を覆っている大脳新皮質、ここで思考や行動などをコントロールしているので “理性の脳” と呼ばれています。二つ目は内側にある大脳辺縁系、ここでは食欲や性欲など本能的な活動をコントロールしているので “本能の脳” です。大脳辺縁系で「心地よいもの」「不快なもの」を認識します。この二つの脳は隣合っているため、理性の脳がパンパンになると本能の脳もなんだか窮屈になり不快を感じてしまいます。

ストレスと脳

ストレスを受けるとまず大脳新皮質(=理性の脳)でキャッチします。

仕事が忙しかったり、育児に追われていたり、スマホを見過ぎていたりいると、知らないうちに理性の脳を酷使している状態になってしまっています。そうすると隣の本能の脳も不快と感じてしまい、間脳にストレス信号を送ってしまうのです。間脳には神経系・内分泌系・免疫系をコントロールしている大切な器官の、視床・視床下部・脳下垂体があります。ストレス信号を受け取ることによって “だめだ、通常のバランスでは対処できないから、別の信号を出さないと!”と正常な状態の時とは異なる物質が分泌されることで、その物質により今度は身体全体へ不調が出てしまいます。

理性の脳は新しい脳

イメージ

よく、大脳新皮質(理性の脳)は新しい脳大脳辺縁系(本能の脳)は原始的な脳と言われていますが、ラット・ネコ・サル・ヒトで脳の割合を比べると、ラットはほとんどが大脳辺縁系が占めていて、ラット<ネコ<サル<ヒトになるほど大脳新皮質の割合が増えてきます。生物全体において進化の過程で大きくなった新しい脳なんですね。

嗅覚だけ異なる伝達ルート

嗅覚は “五感の中でも感じる器官” と言いましたが、実は五感の中で

嗅覚だけ伝達ルートが異なります

少しややこしいかもしれませんが、嗅覚以外の感覚は脳の視床(=感覚の情報を受け取るとる中継地点)へ伝えられ、各感覚野へ伝えられるのですが、嗅覚情報は視床を通りません。ダイレクトに嗅覚野から私たちの本能を司っている大脳辺縁系の海馬・扁桃体・帯状回へ伝わります。 つまり、脳の構造からも嗅覚は理性が影響しにくい感覚器官ということが納得出来ます。

にゅみ
にゅみ

ちょっと難しいよね、こういった知識が解剖学・生理学という分野になるんだって、まだまだ勉強しないと

まとめ

脳を酷使していると脳の状態は緊張状態になっているそうです。 つまり、少しでも脳の緊張を解くことがストレス緩和につながるのです。

ストレス緩和については運動やストレッチ、マッサージに入浴や昼寝をとる…など様々な方法があると思います。その中にアロマを取り入れることでよりダイレクトに視床下部を含む大脳辺縁系へ伝わり効果的にリラックス&リフレッシュを促してくれます。

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