パタゴニア、聞いたことがあるけどよく知らないという方も多いと思います。ざっくりパタゴニアを知り、実際どんな周り方があるのか、この記事で紹介していきます。
パタゴニアの王道は、トーレスデルパイネ・ペリトモレノ氷河・フィッツロイ。アクセスが悪く敬遠されがちなマーブルカテドラルを通り、バリローチェへ寄り、チリの首都サンティアゴまで陸路で北上しました!
もくじ
パタゴニアって国?どこにあるの?
パタゴニアはチリとアルゼンチンにまたがる、南米の中でも南の南極に近い地域のことです。
パタゴニアは、南アメリカ大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称。アルゼンチンとチリの両国にまたがる。
Wikipedia
”パタゴニア”の由来は、この辺りの先住民を探検家マゼランによって「パタゴン族」と命名したことに関係しているんだって。
16~18世紀頃のヨーロッパでは「パタゴン」は伝説の巨人族として探検家の間で信じられていたそう。”パタ”はスペイン語で足、大きな足を持つ部族的なニュアンスだったのではないか、と。実際には当時のスケッチで勘違いさせてしまったらしいんだけど、それでも実際「パタゴン」は身長190cmほどあったんだって、おっきい!
ちなみに”ゴン”の意味は不明らしい。
パタゴニアって何があるの?何ができるの?
パタゴニアは自然が多く絶景スポットがたくさん!パタゴニアのメジャーどころをご紹介。
通称パイネ。”トーレスデル” は、スペイン語で ”3つの” という意味。日帰りで行けるパイネの展望台、4~5日間かけて周るWルート、1週間程度かけて周るOサーキットとトレッキングコースが豊富で世界中からトレッカーが集まる聖地とも言われています。
パイネまでのトレッキングは渓谷・森の中・岩場・見渡せる湖と景色がとにかくコロコロ変わるから距離は長いけど飽きない!本当にいいところがギュっと詰まったトレッキングコース。
ロス・グラシアレス国立公園にある世界自然遺産のペリトモレノ氷河、氷河の面積は南極・グリーンランドに次ぐ世界第3位。今でも成長と崩壊を繰り返している貴重な「生きた氷河」だそうす。
ここへ来たらやりたいことは、氷河の上を歩く氷河トレッキングツアー!アイゼンを履いて、一列で進んでいきます。
最後には氷河でウイスキーを飲めてこの景色の中飲むウイスキーは格別すぎる。
パタゴニアといえば、名峰フィッツロイ山。エルチャルテンの村から誰でも歩いて入口まで行けて無料なのでアクセスしやすさも抜群!無料のキャンプ場があって、そこに泊まって早朝に展望台へ行き、真っ赤に染まるフィッツロイを見に行くのも人気。
展望台までは最後の1時間がかなりきつい坂だけど、そこまではほぼ平坦でお散歩気分。
チャリダーの聖地として有名な絶景ロード、アウストラル街道を北上したところのトランキーロからアクセスできる青の洞窟。ボートに乗って洞窟を見て回ります。
青い理由はこの水の色、天井に反射することで全体が青く見えるんです。
南米のスイスと言われる「サン・カルロス・デ・バリローチェ」通称バリローチェ。湖畔と山の稜線が重なる景色は確かにスイスを思わせるのんびりとした雰囲気。そして、ただただ雰囲気だけでなく、実際にスイスの移民が築いた街なんです。カンパナリオ山からの景色が最高です。
チョコレートが有名で街の中心はとにかくチョコレート屋さんだらけ。一押しはRAMA(ラマ)というブッシュドノエルのような形をしたチョコレート。どこのお店にもあるけど、食べ比べをした結果お気に入りは断然Turista。薄いチョコレートが重なりパリっという食感と広がる濃厚で香り高いチョコレートが最高でした。
今回私たちは優先順位として低かったので行きませんでしたが、世界最南端の都市として観光客が多く訪れる場所です。フエゴ島のペンギンツアーが有名だよ。
南極ツアーもウシュアイアからたくさん出ているよ、今回は想定外だったから予算オーバー。いつか南極行きたいな!
パタゴニア北上ルート・スケジュール
チリの首都サンティアゴからLCCを使ってチリのプンタアレーナスへ飛びました。そこからパタゴニアを満喫しながら北上し、陸路でサンティアゴへ戻ったスケジュールです。
パタゴニアでは何度もチリとアルゼンチンの出入国を繰り返し。チリ入国は食品の持ち込みがNGなど厳しいから構えていたけど特に取られることもなく大丈夫でした。ただ一回だけ、バリローチェからオソルソへ向かうときのイミグレでメインバックに入れていたラベンダーの精油が検査犬により引っ掛かり、荷物を全部出すはめに。結果取り上げられることもなく、チェックで終わりました。
空路一択です!旅行会社の日程を見ると…
フィッツロイ・ペリトモレノ氷河
日本→アルゼンチンの首都ブエノスアイレス→エルチャルテン(フィッツロイ山)→エルカラファテ(ペリトモレノ氷河)→ブエノスアイレス→日本
ペリトモレノ氷河・パイネ・フエゴ島
日本→ブエノスアイレス→エルカラファテ(ペリトモレノ氷河)→<バス>→プエルトナタレス(パイネ)→<バス>→エルカラファテ→ウシュアイア(フエゴ島)→ブエノスアイレス経由で日本
などがありました。ちなみにパッケージでパタゴニアをバスで ”23日間大縦断の旅” というものも見かけてびっくり、私たちがコジャイケで足止めしていた分の日数をウシュアイアにまわしているようなスケジュールでした。
パタゴニアの移動まとめ
チリのLCCを利用、日程の兼ね合いもあり最安値では買えず。10日くらい前に買う方が安かったです。パタゴニア上空を低空飛行してくれるので山や湖の景色が壮大でした。
- サンティアゴ⇒プンタ・アレーナス
- 会社:SKY Airline
- 20kgの荷物預け入れ1個込
- 購入:SKYAirline WEB
- 時間:5:30-8:50
- 費用:174.32 US$(当時19,597円)/人
プンタ・アレーナス空港前からプエルトナタレスのバスターミナルまでバスで移動、予約したのはこの赤いBus surです。
車内の天井にUSBポートありました。
- プンタ・アレーナス⇒プエルトナタレス
- 会社:Bus sur
- 購入:Bus sur WEB
- 13.74 US$ (当時1,566円)/人
Bussurはネットで予約・購入できて便利でした。乗り心地も悪くない。
- プエルトナタレス⇒エル・カラファテ
- 会社:Bus sur
- 購入:Bus sur WEB
- 時間:8:00-14:45
- 費用:33.88US$(当時3,863円)/人
カラファテに着いたときに、バスターミナル内で2日後のチケットを購入しました。左側が湖沿いの景色でおすすめと調べて左側の席に。さらにエルチャルテンに着く少し前に見えてきたのがフィッツロイ系の山並み!
- エル・カラファテ⇒エル・チャルテン
- 会社:Chalten Travel
- 購入:窓口
- 時間:13:30-16:30
- 費用:800ARS (当時2,385円)/人
南米のバスあるあるの軽食セット。
パイネとフィッツロイで膝がやられていて、バスで座っているだけで膝がおかしくなりそう。絶景らしいけど、夜行バスだから1時間後には真っ暗。
- エル・カラファテ⇒エル・チャルテン
- 会社:Chalten Travel
- 購入:窓口
- 時間:21:00-6:00
- 費用:800ARS (当時2,385円)/人
6時に着いたけど、チケットの窓口がオープンしたのが8時過ぎ。2時間ほどソワソワしながらバスターミナルで待ちました。幸い建物は開けてくれていたのでトイレも使えるし寒さも凌げました。購入した窓口は分かりづらいけれど写真の手前ではなく、奥の窓口です。
この時トランキーロへの行き方を尋ねた時にチケット売場の人が教えてくれたのが
・ロス・アンティグオス→トランキーロ 1,050ARP
・ここではロス・アンティグオス→チレチコ 250ARPのチケットしか買えない
・ロス・アンティグオス→チレチコは8時半か13時
・チレチコ→トランキーロ 800ARPのチケットは9時半にチレチコ着くからそこで買いなさい
選択肢として8時半ロスアンティグオス発→チレチコ行きしかなかったのでそちらを購入、イミグレを通過するところに時間がかかるだけど距離としては本当あっとゆうまでした。
- ロス・アンティグオス⇒チレチコ
- 会社:ANDESMAR(チケットにはChalten Travelと記載)
- 購入:窓口
- 時間:8:30-9:50 遅れて8:50発
- 費用:ARS (当時円)/人
ブログで10名までしか乗れないと情報を見ていたけど、その日は運転手と他に8人しか乗れないバン。色々あった末になんとか最後の2人に滑り込めました!
もしここで乗り合いバンに乗れなくても近くのバスターミナルまで歩いてバスでトランキーロへ向かえるようです。私たちは荷物が重すぎて、トレッキングで膝を痛めてて、とにかく歩きたくなかったのでホッとしました。
バンの席が
運転手〇●●老夫婦
●●ドイツ人夫婦
イタリア人夫婦●●☆☆私たち夫婦
という三列目4人という終始ぎゅうぎゅうのなんともきつい乗り合いバン、ただ、先に乗っていた隣のイタリア人夫婦がまったく嫌な顔ひとつせず極限まで詰めてくれたことにはただただ感謝でした。アウストラル街道の景色は噂通り絶景でした!
途中運転手が「実家に用事が、ちょっと待っててね」と顔を出しに寄ってて南米のゆるさを感じました、日本だったらありえないよね。
- チレチコ⇒プエルト・リオ・トランキーロ
- 乗り合いバン:Martin Pescador
- 購入:窓口(商店)
- 時間:10:10-13:50
- 費用:14000CLP (当時2,438円)/人
トランキーロの商店のようなところで当日の朝バスチケットを購入、8時に開きました。この日は8:30のみ。途中トイレ休憩がありました。
- プエルト・リオ・トランキーロ⇒コジャイケ
- バス:不明
- 購入:窓口
- 時間:8:30-12:30
- 費用:12000CLP (当時2,020円)/人
コジャイケに到着したのは月曜日。プエルトモント行きの夜行バスは火曜と木曜の20時にあるけど、明日の火曜日は売り切れということで木曜の便を購入。コジャイケで3泊過ごすことになりました。
コジャイケからバスで13時間、翌朝9時頃バスごとフェリーへ乗り込み、長時間だからと船内へ促されました。
5時間ほど船内で過ごし、14時頃バスが出発。15時到着予定が遅れて18時着でした、遅れるのも南米あるある。
- コジャイケ⇒プエルトモント
- バス:Queilen Bus
- 購入:窓口
- 時間:20:00-翌18:00
- 費用:40000CLP (当時6,730円)/人
チリからアルゼンチンへ入国し、バリローチェには1時間遅れて到着。アルゼンチン入国はいつも割とあっさり。
道中は絶景!
- プエルトモント⇒バリローチェ
- バス:Cruz del sur
- 購入:窓口
- 時間:8:00-16:00
- 費用:18000CLP (当時3,113円)/人
プエルトモント行きに乗り、途中下車な感じです。
乗車後、お菓子と申請書が配られます。
そして定番のグラス入りホットコーヒー、バスの中でよくやるよね、もはや芸。
チリへの入国の方がやっぱり厳しめ、ここでラベンダーの精油引っ掛かり荷物を全部出すはめに。オソルノでちょうどいい接続のバスが取れなくて、オソルノ着がお昼頃なんだけど、出発が夜行バス。半日待機になったため、バスターミナルはあまり落ち着く雰囲気じゃなかったので近くのモール「JUMBO」で時間を潰しました。
- バリローチェ⇒オソルノ
- バス:Cruz del sur
- 購入:窓口
- 時間:8:30-お昼頃
- 費用:1328ARS (当時1,274円)/人
オソルノはかなり大きいバスターミナルです。
サンティアゴ行きが1時間近く遅れて到着、置いて行かれたというブログも読んでいたのでかなり不安でした。
ここで初めてのCAMA(VIPシート)。CAMAはだいたい1階で3列の皮張りシート、リクライニングもかなり倒れてとても快適。ただエアコンが強すぎて寒いこともあるので注意です。食事は何もついていませんでした。
CAMAシートで快適だったのに、遅れて出発してまさかの早く到着しました。まだ寝ていたかったのと、チェックインまで時間が出来ちゃうのでとても嫌でした。サンティアゴバスターミナル到着。
- オソルノ⇒サンティアゴ
- バス:Andesmar
- 購入:窓口
- 時間:20:50-8:30頃
- 費用:CAMA 1800ARS (当時5,141円)/人
パタゴニアの移動費
サンティアゴからパタゴニアを周って戻ってくるまでひとり当たりの移動費は約55,000円。パタゴニアは物価が高いと言われているけど、これだけ周ってこの値段は安いと感じました!
プンタ・アレーナスからパタゴニアを周遊し、サンティアゴに戻るまでの合計です
¥35,475 / 人
サンティアゴ⇒プンタ・アレーナスは飛行機です
¥19,597 / 人
※預入荷物1個込み
上記を足した、サンティアゴ発着でかかった移動費合計はこちらです
合計¥55,072/ 人
パタゴニア22日間で使った費用・内訳
ずばり、22日間の現地でかかった費用は
ひとり当たり22日間で約213,931円
でした。ただ、この中に私たちはパイネのWルートをツアー75,386円を申し込んだので、そのツアー代が含まれています。自分たちですべて手配すると3万円ほど節約できると思います。
- 移動費:55,072円
- 観光費:94,473円 ※Wルート75,386円込
- 宿泊費:34,150円
- 食 費:13,293円
- 酒 代:4,508円
- 雑 費:12,436円
パタゴニア22日間、サンティアゴスタートなら15万円あれば充分満喫できる!!
Wルートツアー代を抜くと、138,545円!パイネは日帰り展望台でも十分だからこっちの方がイメージしやすい気がする。物価が高いと恐れがちなパタゴニアだけど、思っていたより手頃なんじゃないかなと思いました。
さいごに
パタゴニアはとにかく自然がたくさん、空気が澄んでいて、とても素敵なところです!トレッキング好き、自然好きな方には是非行って欲しいところです!
また別の国も少しずつまとめていこうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました(^^)
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